超音波検査
超音波はきわめて手軽にお腹の中を見ることができるので、現在では産婦人科の診察になくてはならないものになっています。子宮、卵巣などの状態が手に取るように分かります。
子宮の場合
子宮筋腫や子宮腺筋症などの病気がわかるだけでなく、子宮内膜の状態、厚さなどを調べることで妊娠しやすさがある程度判定できます。
卵巣の場合
卵巣嚢腫などの病気がわかるだけでなく、卵胞の大きさを調べることで卵子が成熟しているか、いつ頃排卵しそうかなどがわかります。
子宮鏡検査
腹腔鏡がおなかの中の胃カメラだとすると、子宮鏡は子宮の中の胃カメラです。子宮鏡は約3㎜と細く、子宮の入り口から入れて子宮の内側を観察します。子宮鏡検査を行うと、子宮卵管造影では分かりづらい小さなポリープなど、子宮の内側の異常を発見することができます。
この検査はほとんど痛みがありませんから外来でも受けることができます。受けていただく時期としては、生理が終わった後7-9日目頃をおすすめします。
MRI検査
MRIは強力な磁気の力で体の中を見る装置です。X線やCTではなかなかわからない臓器の形や異常を調べる事ができます。
不妊症の方でMRI検査を受けていただく必要があるのは子宮筋腫、卵巣嚢腫などの腫瘍がある場合です。子宮筋腫と子宮腺筋症の鑑別、子宮筋腫の位置の特定、卵巣嚢腫の大きさや種類の同定に大きな力を発揮します。