先進医療「Zymot(膜構造を用いた生理学的精子選択術)」のご案内

保険診療の体外受精・顕微授精では、精子の調整方法に「密度勾配法」を使用しています。

(費用は体外受精・顕微授精に含まれています。)

しかし、この方法では精子を遠心分離機にかけることになり、物理的に精子にストレスを与えてしまいます。精子にストレスを与えてしまうことは、精子DNAが断片化(損傷)のひとつの要因だと言われています。精子DNAが断片化すると、受精卵の発育・流産率上昇に影響します。

この度、「Zymot(膜構造を用いた生理学的精子選択術)」が先進医療として認定されました。

自費診療の治療ですが、保険診療の方でも混合診療が認められています。

この専用キットで回収された精子のDNA断片化率は低く、密度勾配を利用する従来法に比べ、胚盤胞到達率・着床率・妊娠率が向上するとの報告があり、受精や胚発生が悪く良好な胚を得ることができない方に使用することで、結果が改善される可能性があります。

顕微授精を希望され、より質の良い精子を使用したいという患者様におすすめです。

●Zymot 料金:25,300円(先進医療:非課税)

※「Zymot」など精子の調整方法に関する詳しい説明はこちらをご参照ください。

※精子DNAの断片化を調べる検査「精子機能検査(DFI検査)」はこちらをご参照ください。