クリニックについて
はじめての方へ
- 初診を受診するタイミングはいつですか?
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生理日を避けていただければいつでも構いません。初診予約ページからご予約ください。
※混雑状況によりご予約された来院日時の変更をお願いする場合があります。その際はお電話をさせていただきますので、予めご了承ください。
- 初診時に費用はどれぐらい掛かりますか?
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検査や治療内容によって異なりますが、目安として保険診察3割負担の場合、初診料+超音波検査費用+血液検査費用で4,030円~となります。
- 初診時にする検査は?
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今後どのような治療が有効なのかを相談するためにお話を伺った後は、内診と血液検査、超音波検査を受けていただきます。他にもご希望があればさまざまな検査を受けていただくことが可能です。
また、他院での診察記録や各種検査結果(精液検査/不育症/染色体検査/1年以内の血液検査等)をお持ちの方はご持参ください。検査項目が変わることがございます。
- 現金以外での支払いは可能ですか?
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当クリニックでのお支払いは現金及びクレジットカードがご利用いただけます。バーコードその他の決済はご利用いただけません。
通院スケジュール
- 仕事と通院の両立が心配です。診察の時間指定はありますか?
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採卵と胚移植の時間だけはこちらで指定させていただいておりますが、それ以外の診察や注射等の時間指定はございません。採血などの為、個別に来院時間を事前に指定させていただくことがあります。
診察時間内であればいつでも可能です。平日は19:00までにお越しいただければお仕事の後でまったく問題ありません。
- 遠方から通院するのですが、採卵までの通院回数は何回ぐらいですか?
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通院回数は患者さまによって異なりますので一概にはお答えできません。一度目の採卵の際は必ず生理の2日目か3日目には一度受診をお願いしております。それ以降は刺激方法や患者さまの卵胞サイズ、採血結果など様々な状態を確認しながら進めていきますので、その都度医師にご確認ください。
- 人工授精、採卵、移植をしようと考えています。受診のタイミングが知りたいです。
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人工授精をご希望の際はまずお電話にてご確認ください。
採卵をご希望の際は生理2〜3日目、移植をご希望の際は生理1-2日目に診察にお越しください。
- 採卵、移植などの通院スケジュールはわかりますか?
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おひとりおひとりの治療内容により異なりますので、受診時に医師とご相談ください。
- 人工授精後の来院日はいつですか?
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人工授精をした5日後に注射と診察にお越しください。
それ以降については、人工授精から3週間生理が来なければ来院してください。また、生理が来てしまい、再度人工授精をご希望される場合は医師に指示された日にご来院ください。
- 採卵日の次は、いつ診察に来ればよいですか?
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再度採卵を希望される場合は、採卵時に用いた刺激方法によって異なります。低刺激と中刺激の後は次の生理が来たら生理の2-3日目にお越しください。高刺激の後は2回目の生理が来たら生理の2-3日目にお越しください。高刺激で採卵すると卵巣が腫れることがありますので、次の採卵まで1ヶ月あけていただきます。次周期に移植を希望される場合は、次の生理が終わればいつでも良いのでご相談にお越しください。
- 判定日に来院できないときは別の日に来院してもよいですか?
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基本的には判定日にご来院いただくことをお願いしておりますが、事前にお伝えいただければホルモン補充周期の場合は前日に、自然周期の場合は翌日に一日ずらすことが可能です。薬剤の処方数が変わりますので必ずお申し出ください。
- 第二子希望です。移植をしたいのですが、いつのタイミングで受診すればよいでしょうか?
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第1子を分娩した病院から特別な指示がなく、断乳されており2回目の生理が来れば、移植のための治療を始めて問題ないと思います。移植を希望される生理周期よりも前にお電話ください。
- 男性の検査の時期について教えてください。
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検査はいつでも可能です。しかし、女性側の排卵時期が近いとタイミング療法時や人工授精時の精液所見に影響するかもしれませんので、その時期を避けられるのをおすすめいたします。
- 人工授精や採卵などで、予約時間より早く精子を持参していいですか?
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前日までにお伝えいただければ可能です。診察時間内で、予約時間の30分程前であれば早めに持参していただいて構いません。
- 子宮卵管造影、子宮鏡、慢性子宮内膜炎の検査を同日に受けることはできますか?
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この3つの検査を同日に受けることはできません。
子宮卵管造影と子宮鏡は生理が終わった直後に実施する検査ですが、同日には無理で、同じ周期に受けていただく場合には、まず子宮鏡を行い、その後に子宮卵管造影の順番であれは不可能ではないのですが、身体的負担が高くお勧めできません。慢性子宮内膜炎の検査は子宮内膜がある程度分厚くなった時期に実施する必要があり、同日には不可能です。
担当医・予約について
- 担当医制ですか?
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当クリニックは担当医制ではございません。ただし、ある程度同じ医師が診察することで治療方針が定まりやすくなります。
- 2回目以降、受診をするときは、初診で診ていただいた先生に診てもらわないといけませんか?
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2回目以降の診察予約は患者さまご自身でお取りいただきます。その際に、前回とは異なる診察医師を選んでいただくことが可能です。
- 先生から言われた日で予約を取ろうと思うが予約がいっぱいでとれません。どうしたらいいですか?
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前日夜の12時まではキャンセルにより予約枠が空く場合がございますので、WEB予約ページをご確認ください。予約が取れなかった場合は、直接ご来院のうえ当日順番制で受付をしていただきます。その際に診察医師をお選びいただくことは出来かねます。
- 祝日の予約はどうしたら取れますか?
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祝日は、医師が受診すべきと判断した患者さまのみ診察しております。その場合は当クリニックが診察の予約をお取りいたしますので、患者さまのご希望で祝日の予約をとることは出来かねます。
電話でのお問い合わせ
- 検査結果の確認のお電話について。何時に電話をしたら先生に繋いでもらえますか?
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診察の進行具合や予約数により前後しますが、午前中は10時以降、午後は17:30以降にお電話いただくようお願いしております。
- 検査結果の電話をクリニックから掛けてもらえませんか?
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申し訳ございません。こちらからのお電話は対応いたしかねます。お手数ですが、診察時間内のご都合の良い時にお電話をかけていただけますようお願いいたします。
子連れ来院について
- 子供を連れて行ってもいいでしょうか?
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一つ下の14階にキッズルームを設けておりますので、ご家族同伴の上、そちらのご利用をお願いしております。
待合室の混雑防止と他の患者さまへのご配慮のため、ご協力をお願いいたします。尚、現在は新型コロナウィルス感染拡大防止のため、おもちゃ・絵本は撤去しております。お子さまと一緒に処置を受けていただくことは出来かねます。
凍結保存の更新
- 今回はどの凍結胚(又は凍結精子)の更新ですか?
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送付した申請書・廃棄同意書に凍結№を記載しております。凍結時にお渡しした用紙にも凍結№を記載しておりますのでご確認ください。
- 保存している胚が1ヶのみで、それを移植しようと思っていますが手続きは必要ですか?
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更新手続き期間中であれば不要ですが、移植日が保存期限を1日でも過ぎますと更新手続きが必要です。
(例)保存期限が1月末の場合
胚移植が1月末日まで→手続き不要
胚移植が2月1日以降→手続き必要
- 更新手続きがきちんとできたのか心配です。(自費更新の場合)
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更新申請書のご提出及び更新料のご入金の両方を確認でき次第、手続き完了のお知らせをお送りしております。
振込確認については、ご入金日から数日間要します。
申請書のご返送と更新料のご入金が完了してから2週間以上過ぎても手続き完了のお知らせがお手元に届かない場合は、お手数ですが当クリニック凍結更新担当者までお問い合わせください。
- 海外在住なのですが、手続きはどうすればいいですか?
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海外への書類発送及び郵送以外の方法でのご案内は行っておりません。つきましては、該当時期に帰国しお手続きいただくか、代理人に手続きをご依頼ください。代理人に手続きを依頼する場合は委任状のご提出が必要ですのでお申し出ください。
保険診療での更新は来院しての手続きが必要ですので、来院が難しい場合は自費での更新をお願いいたします。
- 更新した方がいいのか迷っているので相談したいのですが。
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医療法上、胚培養士から患者さまの診療内容に関して説明することは禁止されております。医師にご相談ください。
- 案内が届かないのですが?
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更新書類は簡易書留でお送りしています。ご不在の場合は「不在票」が投函されますので、必ず再配達手続きを行いお受け取りください。受け取られず郵便局から当クリニックへ返送されますと、再送までにお時間がかかり、お手続き期限が過ぎてしまう可能性がありますのでご注意ください。また、ご住所の変更などが生じた場合は当クリニックまでお知らせください。
凍結胚・配偶子の移送
- 他院から凍結胚・配偶子の持ち込みはできますか?
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可能です。
初診の方はまず当クリニックを受診されて医師にご相談ください。通院中の方は来院されるか、お電話で医師にご相談ください。
- 凍結胚・配偶子を他院に移す(持ち出す)ことはできますか?
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可能です。来院されるか、お電話で医師にご相談ください。
- 凍結胚・配偶子はどのように運ぶのですか?
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当クリニックから他院へ持ち出す場合は、患者さまご自身で運んでいただくか、患者さまご自身で検体の移送専門業者をご契約ください。
他院からの持ち込みの場合は、移送元の医療機関の方法にお任せしています。(当クリニックは届いた検体を受け取ります。)
- 凍結胚・配偶子の移送(持込・持出)には、どれくらいの期間がかかりますか?
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当クリニックの医師にご相談後、培養室と詳細を調整していただきます。
事前に移送元または移送先の医療機関との調整がお済みでしたら、当クリニックの手続きと移送方法の決定をスムーズに進めていただければ、最短で10日後くらいの移送が可能です。
- 運搬中の衝撃等が凍結胚に与える影響はありますか?
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タンク内の液体窒素が十分充填され、凍結胚や凍結精子が融解されるようなことがなければ大丈夫です。
体型と年齢と不妊
- 体重が減って生理が止まってしまいました。妊娠することはできますか?
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体重減少性無月経は若い女性に比較的よく起こる病気です。食事を十分摂らないと脳の中枢からの排卵、月経を起こしなさいというホルモンの分泌がなくなって、無排卵、無月経になってしまいます。1度この病気になると体重がある程度増やしてもなかなか排卵、月経が起こらないことが多いものです。排卵は大脳に近い神経の中枢で決められていますから、気にし過ぎるとかえって排卵が起こらなくなります。難しいことですが、「あまり気にしない」という心の姿勢が必要です。排卵をするようにするためにクロミッドという内服の排卵誘発剤をまず使ってみることが多いですが、効かないことも多いようです。このような場合でも、妊娠したいときにはHMGという注射を使えば排卵を起こせますから、妊娠に関してあまり神経質になる必要はありません。今すぐ妊娠の必要がないのであればカウフマン療法といって、薬でしばらく生理を起こしていて、体調が良くなったらやめてみると自然に排卵しだすという治療法もあります。
- 肥満だと妊娠しづらいのですか? 妊娠しても流産の原因になりますか?
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太っておられてもきちんと排卵があって、生理周期がきちんとされているようであれば、ご妊娠に影響はないと思います。 ただ、妊娠後に合併症等が起こる確率は高くなってしまします。また、あまりに極度の肥満でいらっしゃる場合には、体外受精に際して妊娠率は下がらないと思いますが、血栓症などの合併症が心配になります。 ご本人様のご健康も含めて、無理をされない範囲で徐々に体重を落とされた方が良い場合もあります。 流産については、肥満は関係する確率は低いでしょう。
- 肥満だと体外受精の成績が下がりますか?
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体重があまりあり過ぎると排卵誘発剤の効きが多少悪くなることがありますが、全く効かなくなるということはありません。むしろ無理なダイエットによる体重減少性無月経など他の副作用が心配です。
- 46歳です。年齢的に無理でしょうか?これまでに不妊に関する検査はすべて終了しています。
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46歳という年齢は確かに厳しいものがあります。ただ、これは絶対的な年齢だけで決まるわけではなく、卵巣がどれくらい若いかも影響してきます。FSH(卵巣刺激ホルモン)の値が15以上だと卵巣にもあまり卵子が残っていない可能性が高く、体外受精もなかなか成功しないかもしれません。ただ、卵巣に卵子が残っている限りは妊娠の可能性が全くないというわけではありません。逆にFSHの値が15以下でHMGを使って複数卵胞が発育される場合には可能性は残っていると思います。
- どれくらいの確率で流産は起こりますか?
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流産は全妊娠の10~20%で起きるとされています。妊娠した女性100人のうち10~20人の方が流産を経験していることになります。厚生労働科学研究班による研究(平成20~22年)によれば、妊娠歴のある35-79歳のうち38%は少なくとも1回は流産を経験していることが分かりました。つまり流産は決して珍しいことではなく、いわば誰にでも起こり得ることなのです。また、日本産科婦人科学会のデータから、35歳を超えたあたりから妊娠率は低下し、逆に流産率は上がることが分かります。
- なぜ流産は繰り返してしまうのでしょうか?
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母体あるいは胎児側になんらかの原因がある場合があります。1回の流産は、「たまたま」問題が起きたという偶発的な現象である可能性が大きいと考えられます。しかし、2回、3回と繰り返す場合には、なんらかの原因があるのではないかと疑ってみることが大切です。流産を繰り返す原因としては、大きく分けて以下の4つが考えられます。
①母体側の要因(抗リン脂質抗体症候群、血液凝固因子・染色体・免疫・子宮の異常、黄体機能不全、感染症)
②カップルのいずれかが染色体の転座など流産の原因となる遺伝的変異の保因者
③受精卵の染色体異常など胎児側の要因
④原因不明
- 流産には女性の年齢がやはり影響するのでしょうか?
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女性の年齢が高くなると流産率も上昇します。
体外受精後の妊娠では、自然妊娠よりも流産のリスクが高い傾向はありますが、女性の年齢が上がるにつれて流産の危険性はさらに上昇します。
- なぜ卵子は老化するのでしょうか?
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女性の加齢にしたがい、体内にある卵子も老化します。
卵子は、女性が母親の中にいるときにすでに、原始卵胞は全てできあがっており、出生後に新たにつくられることはありません。
つまり、卵子の「年齢」は、女性の年齢と同じということになります。
- 流産を繰り返すと、どのような影響があるのでしょうか?
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流産後の処置が不妊の原因になることもあります。
日本では、流産の後に子宮の内容物を出す「掻爬(そうは)」という処置を受けるのが一般的です。掻爬は子宮の内容物をかき出す処置ですから、その刺激によって子宮の内側の全体や一部がくっついてしまうこともあるのです。無月経、月経過多、月経困難症などを引き起こすことがあり(アッシャーマン症候群)、子宮内の癒着をはがす治療が必要です。たとえ、癒着が起こらなかったとしても、流産後の処置を繰り返すことによって子宮内膜が薄くなり受精卵が着床しづらくなることもあります。
多嚢胞性卵巣症候群(PCO)
- 多嚢胞性卵巣だと言われました。また、男性ホルモンが高いとも言われました。治療法はありますか?
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多嚢胞性卵巣では、LHというホルモンとともに、男性ホルモンが高くなることが知られています。男性ホルモンを下げる治療はなかなか難しく、まず、排卵するように治療を受けられるのが先決です。男性ホルモンを下げるための治療としては、①カウフマン療法と言って卵胞ホルモン製剤とプロゲステン(黄体ホルモン)製剤を規則的に服用いただく②ステロイドホルモンを使う③スピロノラクトンという薬を使う④塩酸シプロテンという薬を使う、などがありますが、①と④は排卵しなくなってしまいますし、②と③は副作用が心配です。排卵をきちんとするような治療を受けるのが1番です。
中絶と不妊
- 1度、中絶しています。それから2年経ちますが妊娠しません。中絶が関係していますか?
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中絶手術は何回も受けない限りは、一般には不妊には関係しません。ただ2年間、夫婦生活をもっていて妊娠しないとすると不妊の定義に当てはまり、何か原因がある可能性も考えられますので、受診をおすすめします。
- 中絶を3回受けています。妊娠できるかどうか心配です。
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中絶をあまり何回も受けられると子宮内膜が薄くなったり、癒着したりして妊娠しにくくなる可能性もないわけではないですが、普通は3回くらいなら大丈夫です。むしろ今まで3回も妊娠したということが、今後も妊娠可能である可能性が高いことを示しているような気がします。
感染症・腟炎
- クラミジアに感染しました。今後、妊娠は可能ですか?卵巣などが癒着している場合はどのように治療しますか?
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クラミジアは性感染症として感染することの多い病原体です。薬を服用すれば、菌自体は完全に治療可能です。もし、卵巣、卵管に感染していたとすると、菌によって引き起こされた炎症が癒着を引き起こしてしまっている可能性があります。まず、卵管造影、場合によっては腹腔鏡などで卵管、卵巣に異常がないかどうかを確認する必要があると思います。もし卵管などが癒着していた場合には、妊娠のためには体外受精や腹腔鏡手術が必要になることがあります。
- カンジダ腟炎と子どもができないことと関係がありますか?
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カンジダ腟炎と不妊症とはあまり関係がありませんが、カンジダもしつこい病気ですのできちんと治療をうけてください。
人工授精
- タイミングからのステップアップを考えていますが、人工授精の場合はどれくらい確率がありますか?
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人工授精1回あたりの確率は10%前後です。
人工授精を3~5回受けられて妊娠されない場合には体外受精も考えられても良いかもしれません。
- 人工授精は平均的に何回くらい行いますか?
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人工授精を何回されるかは、ご本人様のご年齢、ご希望、あるいは妊娠されにくい原因にもよると思います。
2~3回くらいでステップアップされる方、あるいは5~6回試される方と様々です。
- 人工授精の前後も性交を持った方が良いでしょうか?
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人工授精の目的はたくさんの精子を子宮の中に入れることです。人工授精の後に性交を持たれると妊娠の可能性が高くなります。
人工授精の前に性交をあまり頻回に持たれると精子が薄くなってしまい、肝心の人工授精の際に精子が集まらないことがあります。2-3日は禁欲していただいた方が良いでしょう。
- 人工授精の時間はある程度選べますか?
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はい。人工授精の時間はご本人様のご希望に合わせて選んでいただくことが可能です。
- 人工授精の予約が取れないことはありますか?
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人工授精のご予約はこちらで予約させていただきますので、ご自分でご予約していただく必要はありません。予約が取れなくて人工授精ができないということは起こりませんので、ご安心ください。
- 精子を自宅で採取します。移動と実際に入れるまでの時間を考えると採取してから2時間半ほどかかってしまいますが大丈夫ですか?
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時間は2時間半かかっても人工授精には問題はありません。精液は採取後3時間以内にお持ちください。
予防接種
- インフルエンザワクチンとコロナワクチンは接種しても大丈夫ですか?
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インフルエンザワクチンはいつ打っていただいても大丈夫です。
コロナワクチンは治療の日程を見て医師が判断いたしますので、ご相談ください。
- 採卵や移植前に風疹の予防接種を行っても大丈夫ですか?
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風疹の予防接種を受けられた後、2か月は妊娠を避けることになっています。
ただ、これまでに風疹の予防接種が原因で障害児を産まれた方は日本全体で一人もおられず、あまり神経質になられすぎる必要はないと思います。
薬・注射
- 普段内服している薬と併用して治療を受けられますか?
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薬を処方されている病院または医師に不妊治療・妊娠に影響がないか確認されたうえで、当クリニックの医師へお伝えください。当クリニックから処方する薬の考慮が必要な場合がございます。
- 採卵周期のクロミッドはいつまで内服しますか?
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特に医師より指示がなければ、採卵が決定した日(採卵の二日前)まで内服してください。
- 冷蔵保存の薬はどれくらい持ち歩きが可能ですか?
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基本的にはすぐに冷蔵保存していただくようお願いしております。遠方の方は保冷バックのご持参にご協力をお願いいたします。
- アスピリンやビオフェルミンなど処方された薬が余っています。
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治療を中断した等で、薬袋が未開封のものは返品することが可能です。また、同じお薬を処方する場合は、お手持ちの数だけ処方を減らすことができます。ただし、採卵や移植の当日に薬剤の処方を変更することはできませんので、あらかじめお申し出ください。
薬袋の銀色シールが破れているものは返品をお断りしております。
- ピルを飲み終わったらいつから生理が来ますか?
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通常ピルを飲み終わってから3~4日程度で生理が来ます。1週間以上経っても生理が来ない場合はご相談ください。
- 自己注射は何時に打てばよいですか?
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いつでも構いません。ただし注射の手技に慣れるまでは当クリニックの午前診の診察時間内に実施することをお勧めします。何かお困りの際に、電話などで対応することが可能です。
- 前医でクロミッドのみ服用して人工授精をしました。これからこちらで採卵をお願いしたいのですが遺残卵胞が気になります。
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クロミッドによる遺残卵胞は1周期あけていただければ消えます。
- 2周期連続でクロミッドによる採卵をしても大丈夫ですか?移植する場合もあけた方が良いですか?
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クロミッド採卵であれば続けて採卵されても問題はありません。 移植の前には1ヶ月クロミッドを服用しない周期をもって、クロミッドが体から抜けるのを待ってから移植された方が良いと思います。
- 不育症の場合、タイミング療法や人工授精でもヘパリンやバファリン(アスピリン)を処方してもらえますか?
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自費診療であればヘパリンやバファリンの処方は可能です。 ヘパリンはご妊娠が判明してから、バファリンはご妊娠判明前から使っていただいても良いと思います。不育症の治療は、タイミング療法・人工授精でも意味があります。ヘパリンやバファリンはご要望いただければ、適当な時期に使っていただけるように処方してご指導させていただきます。
- ノアルテン、プレマリンを10日分処方してもらいましたが、1錠ずつ余ってしまいました。いつ飲み忘れたか分かりません。生理は来るのでしょうか?
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まず問題なく出血は始まると存じます。
- 移植後に処方された薬を1回分飲み忘れました。流産してしまうのではないかと不安です。
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1回の飲み忘れが流産につながることはまずないと思いますが、薬の飲み忘れは出来るだけ避けていただきたいところです。
体外受精・顕微授精
- 体外受精に基礎体温は関係しますか?低温期、高温期ともにガタガタなので心配です。
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基礎体温は付けられても付けられなくても結構です。
基礎体温はかなり個人差があり、またガタガタするのが普通ですので、全く気にされる必要はありません。
- 体外受精・顕微授精の安全性について教えてください。子どもが障害を持って生まれてくる割合は高くなりますか?
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これについてはさまざまな報告がありますが、体外受精・顕微授精で子どもの障害などが増えるということはないようです。例えば、ベルギーのグループの報告では体外受精、顕微授精を受けて生まれた子と、そうでない子、それぞれ300人以上を比較して障害などの確率に違いはなかったとしています。ただ、双胎妊娠の場合には、1人1人の子どもの体重などは小さくなる傾向があります。
- 排卵誘発剤を使うと卵子が減って、閉経が早く来るというのは本当でしょうか?
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女性には生まれた時に、卵巣に100万個くらいの卵胞(卵子の入った袋)がありますが、この100万個の卵胞のうち、十分大きくなって排卵するのは一生の間に数百個くらいで、残りはそのまま死んでしまうか、少し育ちかけてから死んでしまい、更年期になると卵巣に残っている卵胞は一つもなくなってしまいます。排卵誘発剤にはそのときに少し大きくなりかけた卵子をさらに成熟させる作用がありますが、卵巣に残っている卵胞には作用しませんから、排卵誘発剤を使っても卵胞や卵子が減ったり、早く閉経が来たりする心配はありません。
- 採卵個数は卵子の質に影響しますか?
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採卵個数と卵子の質はあまり関係がありません。
例えば、子宮内膜症が原因で採卵個数が減った方の卵子の質は低下しません。
卵子の質に一番関連するのは年齢です。
- 連休前に採卵したいです。生理日を調整することは卵子の質に影響しますか?
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生理を早めることは可能です。
特に生理を調整することによって卵子の質が落ちることはございません。
- 人工授精から体外受精へのステップアップする場合、1周期休まなくてはならない等の決まりはありますか?
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特に人工授精から体外受精に進むにあたって、休まれる必要はございません。
- 体外受精を受ける予定ですが、少しFSHが高いといわれました。何か問題があるのでしょうか?
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FSHが高い場合には卵巣に残っている卵子の数が減っていることで悪くなっていることがあり、体外受精に際してあまりたくさん卵子が採卵できないこともあります。ただ、ホルモンの値はその時その時によって変動しますし、あまり気にせずに前向きに頑張ってください。
- AMHが低いです。体外受精へのステップアップを急いだ方がよいですか(FSHは正常です)?
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年齢の割にAMHが低い場合は、ステップアップを検討されてもよいかもしれません。
- 採卵を連続でしたいのですが可能ですか?
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可能です。再度採卵を希望される場合は、採卵時に用いた刺激方法によって異なります。低刺激と中刺激の後は次の生理が来たら生理の2-3日目にお越しください。高刺激の後は2回目の生理が来たら生理の2-3日目にお越しください。高刺激で採卵すると卵巣が腫れることがありますので、次の採卵まで1ヶ月あけていただきます。
- 移植後すぐに採卵できますか?
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移植後、着床しなかった場合は、次の生理周期で採卵が可能です。流産になってしまった場合は、流産後2回目の生理から治療が可能です。
- 無排卵後の生理で採卵できますか?
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無排卵の後の月経で採卵することはお勧めしません。卵の質が悪くなる可能性があるからです。このような場合のリセットは可能で、当クリニックでは薬を処方させていただきます。リセット後の採卵では卵子の質等に問題はありません。
- 卵活性顕微授精という方法はできますか?
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当クリニックではカルシウムイオノフォアを使用することが可能です。顕微授精を受けておられて受精率が低い方の場合、前もってご要望をいただければ実施することができます。尚、採卵当日のご要望はお受けできません。
- インフルエンザにかかったことにより卵子に異常が出ることはありますか?
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インフルエンザにかかられると体調が悪くなるので、体調が悪いことによって排卵障害などが起こりえますが、きちんと排卵してくれれば卵子に異常が出るようなことはありません。
- 夫がインフルエンザになりました。今周期の採卵は諦めた方が良いですか?
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インフルエンザで精子がなくなったり、精子に異常が出るようなことはありません。
ただ、採精当日にインフルエンザで熱があり体調が悪いと採精できない可能性はあると思います。
- 精子は当日来院して採るのと、持参するのとでは受精率に違いがありますか?
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ありません。精液は採取後3時間以内にお持ちください。
尚、精子が少ない場合はこちらから来院をお願いする場合もございます。
胚移植
- 自然周期とホルモン補充周期とではどちらが良いですか?
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当クリニックでは、自然周期・ホルモン補充周期のいずれも実施しておりますが、ホルモン補充周期の方が少し妊娠率が高く、ホルモン補充をお勧めすることが多いです。ERAを受けられるかどうかはご相談しないといけませんが、もし、ERAを受けられる場合にはホルモン補充周期の方が再現性が高くなるので、こちらを強くお勧めしております。
尚、排卵日がきちんと断定できれば自然周期でも問題ありません。
- 採卵の翌月に移植はできますか?
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できません。1周期あけてください。
- 凍結卵移植のスケジュールを教えてください。
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自然周期をお考えでしたら生理開始から10~11日目に、ホルモン補充周期でお考えでしたら生理1〜2日目にお越しください。
スケジュールはお越しいただいたときに直接ご相談ください。
- 正常卵の移植前にやっておくと良い検査があれば教えてください。
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ERAといって着床の窓、すなわち着床できる時期があっているかの検査、Th1Th2といったリンパ球の免疫の検査、子宮鏡の検査、慢性子宮内膜炎の検査、子宮内フローラの検査、子宮収縮検査等をお勧めしております。
- 凍結精子からの正常卵と、新鮮な精子からの正常卵では着床率や流産率などの違いはありますか?
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まったく違いはありません。
- 移植後に自転車に乗ってもよいですか?
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なるべく控えるようにお願いしております。自転車に関わらずお腹に振動や圧のかかる動作はお控えください。
胚培養
- 胚はどの状態で凍結されますか?
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当クリニックでは胚盤胞での凍結を行っており、基本的には初期胚の凍結は行っておりません。それは初期胚を凍結融解するメリットがあまり考えられないからです。胚盤胞であれば着床の窓が開いている時に移植してあげれば、6日目(採卵日を0日目としてカウント)の胚盤胞でも5日目の胚盤胞でも着床率はほぼ同じになります。分割胚では子宮の中でいつ胚盤胞になってくれるか、予測ができないので着床の窓を合わせることができません。もし、初期胚の凍結を希望される場合は、医師にご相談ください。
- 胚盤胞のグレードについて教えてください。
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通常、受精卵は顕微鏡で見て評価(グレード分類)されます。当クリニックではGardner分類を採用しています。
この方法は、成長の度合い(胚盤胞腔の広がりと孵化(ハッチング)の程度)について、1~6の6段階のスコアをつけます。さらに、将来胎児になる内部細胞塊(ICM)と外側の胎盤となる栄養外胚葉(TE)の細胞の様子について、AからCの3段階に評価し、「3AA」のように表します。
グレードの高い胚盤胞は、細胞数が多く、形がそろっています。グレードの高い胚盤胞ほど、着床して順調に育っていく可能性が高い評価とされます。
その他検査・治療
- 保険診療について教えてください。
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厚生労働省の患者さま向けリーフレットをご参照ください。
- 生理の一日目がわかりません。
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赤い出血があった日を一日目として数えてください。
- 主人が病院に行くのを嫌がります。検査する方法はないのでしょうか?
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男性には不妊の検査を嫌がられる方も多いようです。こういった場合、男性の精液を自宅で採っていただき、奥様が病院に持ってきていただければ検査することは可能です。また、セックスの後で、子宮頚管粘液の中に精子がいるかどうかを調べるフーナーテストでも、ある程度精子の状態を推測することができます。
- DHEAのサプリメントはいつまで続けて飲めばいいですか?
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採卵周期の間はお飲みください。採卵後の次周期に再度採卵される場合は継続してお飲みいただけます。移植周期へ移行する際は飲用を中止してください。
- AMHの値が低かったのですが今後値が改善することはありますか?
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卵巣に残っている卵子が増えることは考えにくいため、再度検査をして値が多少高めに出ることはあっても、今後劇的に改善することは難しいと思われます。
- 血液検査の結果はいつ頃出ますか?
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検査項目によりますが、院内で検査を行った場合は午前診察時の採血ならば17時から19時頃、午後診察時の採血ならば翌日の10時から12時には結果が分かります。外部へ委託する検査の場合は採血から1~2週間後には結果が送られてきます。電話で確認される際は、上記の時間帯に掛けていただくと結果をお伝えすることが可能です。
- 不妊は遺伝しますか?
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一般的に不妊症は遺伝しませんが、男性不妊(乏精子症)の一部では遺伝するものがあります。ご主人の精液の検査は簡単にできますし、安心のためにもご夫婦での検査を考えられても良いと思います。
- 基礎体温は毎日同じ時刻につけないといけないのでしょうか?
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基礎体温は5時間以上お休みになった後なら、いつ測定されても結構です。ただ、体を動かすと体温が上がりますので、起きてすぐ、体を動かす前に測定することが重要です。
- 3年前に子宮卵管造影をした翌月に第1子を妊娠しました。第2子を希望しているのですが、なかなか妊娠しません。今回、もう一度子宮卵管造影をして効果がありますか?
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卵管造影をした後はしばらく卵管の通過性が良くなります。前回、卵管造影を受けられて妊娠されたのなら、もう一度卵管造影を受けられる価値は十分あります。
- 3年前に子宮外妊娠をし、その時の手術で左の卵管を切除しました。子どもができないこと関係がありますか?
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子宮外妊娠で片側の卵管を摘出したとのことですが、これは現在妊娠しにくい原因と関係があるかもしれません。子宮外妊娠は卵管の通りがあまり良くない時に起こりやすく、片側の通りが悪い時には反対側の通りも良くない可能性があります。また、子宮外妊娠ではお腹の中に多量の出血があることもあり、これが原因で術後に癒着が起こることがあります。子宮卵管造影などの不妊の検査を受けた方が良いでしょう。
- 卵胞が大きいと、卵管采に取り込まれにくくなりますか?
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卵胞が大きくなっても、中に入っている卵子自体が大きくなるわけではないので、卵管采に取り込まれるのに問題はございません。
- 排卵障害は薬に頼って排卵させるしか方法はありませんか?薬を一度休止したら不正出血ばかりで困っています。
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排卵障害がある方では、治療を受けられないとホルモンのバランスが乱れてしまい、不正出血が起こることが多い様です。不正出血を止めるためには、カウフマン療法など、排卵誘発剤以外のホルモン剤で月経周期を整える治療法もありますが、全く何も治療を受けられないと、不正出血が起こる可能性が高いと存じます。
- 子宮鏡検査は一度受けたら再検査の必要はありませんか?
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子宮鏡検査は時間が経つとその間にポリープや炎症が発症してしまう可能性があります。
当クリニックでは、基本的には正常胚が見つかってから子宮鏡検査をお勧めしております。